思考は現実化するわけじゃない。その2

まず「思考は、現実化する」とは誰も言っていません。

 

多くの方が誤解しているようなので、ちょっと解説したいと思います。

「思考は現実化する」という言葉は、ナポレオン・ヒル氏が鉄鋼王アンドリューカーネギーの依頼を受け、成功者たちの考え方をまとめ体系化された成功哲学を作り上げた名著「Think and Grow Rich」を和訳した題名です。

簡単な英語なので、簡単に訳せますよね。
正確には「考えよ、そして、金持ちになれ」という意味です。

「思考は現実化する」では、ないですね。

思考は現実化するんじゃないなら、どうやって願望を実現するの?

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そもそも、思考って何なんでしょうか?

朝、目が覚めますよね?

すると、私の場合は「今何時だろう?」って思うわけです。

これは思考ですね。

もっと、細かく見てみますと、

朝が来て、窓から差し込んでくる朝日の光が、肌やまぶたを通して目に入ってくるわけです。

光は、エネルギーですから、明るさと熱を私たちの体に与えます。

微量ですが光のエネルギーは、網膜に到達して、電気エネルギーに変換され、電気信号として脳に送られます。

脳はその電気信号によって、自分の外側が明るくなったと認識します。

他にも、鳥のさえずりが聞こえるなら、音のエネルギーが鼓膜の振動を与えて、電気エネルギーに変換され、電気信号として脳に送られます。

脳はその電気信号によって、自分の外側にほかの生き物の活動を認識します。

すると、脳では、この情報を過去の記憶情報に照らし合わせるのです。

これまで、「朝が来たら起きて活動する」という信じてること思い込んでること(記憶情報)にヒットします。

すると、脳は「朝が来たから起きて、顔を洗おう」とか「今何時かな?」とか、場合によっては「もっと寝ていたい」「今日は旅行に行くからうれしい」とか、思考と感情を発生させます。

これが、思考が発生するメカニズムですね。

ここでは、寝るという行動をしていると、朝日が視覚に、鳥にさえずりが聴覚に、光や音として情報が入ってきたわけです。

そして、自分の外の情報を、信じてること思い込んでいること(記憶情報)にその情報を照らし合わせて、それに見合った思考が自動的にやってきます。

つまり、思考と感情は、信じていること思い込んでいること(記憶情報)に基づいた脳みその自動反応に過ぎないんです。

イメージしてなくても現実化します

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例えば、朝、会社に出社したら、同僚が不機嫌そうな顔をしていたとします。

視覚からその情報が入ってくると、脳に蓄積された記憶情報(信じてること思い込んでること)に照らし合わせます。

そこで、記憶情報は人によってさまざまです。

 

自分に自信があって、自分を素晴らしい人間だと思っている人だったら、「なんか困ったことがあるのかな?」「体の調子が悪いのかな?」という思考と感情がやってきます。

そこで、「何かあったの?」「大丈夫?」ってやさしい声をかけるわけです。

すると、相手からは、自分のことを思いやってくれる素晴らしい人になります。

 

自分に自信がなくて、誰かに嫌われたり馬鹿にされるのをおそれている人だったらどう感じるでしょう?

「あ、なんだか私のことをよく思っていなさそう」「あの時のことで起こってるのかな?」という思考と感情がやってきます。

そこで、警戒した感じで上から威圧的に声をかけてしまったり、よそよそしくしてしまったり、避けたり、申し訳なさそうに「なにを怒ってるの?」なんて声をかけたりしてしまいます。

すると、相手からは、ちゃんと嫌な奴だと思われて、嫌われている人になれます。

 

つまり、思考を発生させる元になった、記憶情報『信じてること(この場合はセルイメージとか言う)思い込んでること(自分の中にある常識)』が、現実化したわけです。

つまり、すべては思い通り、すべて信じている通りなったんですね。

思考は現実化するんじゃなくて、信念・観念・想念(記憶情報)は現実化するんです。

この違いがいかに重要か。

いくら顕在意識で成功したいお金持ちになりたいと思考しても、

「私はつまらない人間だ」っていう信じ込みがあれば、無意識的にそう扱われる行動をとってしまい、周りの人にそう扱われます。

「わたしは素晴らしい人間だ」と信じ込んでいれば、無意識的にそう扱われる行動をとって、周りの人にそう扱われます。

いずれにせよ思考ではなく、信じてることが現実化しちゃうんですね。

 

本当のマインドマップ(心の地図)を明らかにすれば?

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脳の中に信じてること(記憶情報)がある
↓↓↓
自分の外から五感を通して情報が入り込んでくる
(例えば、目の前にトイプードルがいるのが見える鳴き声が聞こえる)
↓↓↓
脳の中の記憶情報に入ってきた情報を照らし合わせる 『これを状況判断と呼んでいる』
(動物の子供はかわいいと思う本能記憶があるが、幼いころに犬に噛まれた体験記憶もあった)
↓↓↓
ヒットした記憶情報を元に、思考と感情がやってくる
(犬は危ないから怖い離れておこう)
↓↓↓
もっとも強い感情が伴うしこうを採用する『これを決断と呼んでいる』
(本能的には子犬をかわいいと思うが、噛まれた時の恐怖が強いため、離れておくと決める)
↓↓↓
行動、言動が生じる
(表情はくもり、離れておく)
↓↓↓
自分の外のものに影響を与える
(周囲の人は、この人は犬が嫌いなんだとわかる)
↓↓↓
それから反応があり情報が入ってくる

この一連のプロセスの繰り返しを、私はマインドと呼んでいます。

本当に自分の願望を実現したいのなら、

まず、自分が何を信じているか?どんな思い込みを持っているか?記憶情報を見つけます。

見つけることが出来たら、今後はその記憶情報を決断に採用するか、それとも、採用しないでおくかを意識的に選べるわけです。

記憶情報を整理し、マインドを整え現実に影響する。それがマインドコンサルティングです。

 

ありがとうございます。

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