正直言って、アドラーさんによろしく申します。

 

今、いろんなアドラー心理学の本が出ていますよね。

著者によって解釈がだいぶと違うせいか、本によって内容がだいぶと違いますので混乱しそうになります。

そしてこれは、一般的に言われている意見ですが、アドラー心理学は心理学の枠から踏み込んだ内容になっていて、こう在る方がいい、こう考える方がいい、という教えをたくさん含んでいます。

心の理を解き明かしたものではなく、在り方論、思想哲学であるように感じます。

しかも、アドラーはトラウマなど無い、と言い切っています

私には、それが嘘だとしか思えないのです。

それは、ありのままの現実を見ずに、自分に深く向き合うことから逃げ出した考え方だと感じてしまいます。

アドラーは今でこそ人気がありますが、フロイト、ユングと並ぶ心理学3大流派でありながら、つい最近までほとんど知られていませんでした。

 

嫌われる勇気が必要になった背景は?

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アドラーの書籍はこれまでも発行され続けていましたが、脚光をあびることになったのは、「嫌われる勇気」という本のタイトルコピーが、とても目立ったからです。

編集者の秀逸なコピーライティングの力で、日本で流行り出したそうです。

今はインターネットの発達で、LINEやFacebookなどの、ソーシャルネットワークでつながる時代であり、24時間いつも人間関係がつながれる時代になっています。

ですが、女子高生はLINEでメッセージが来るとすぐに返信しなければ仲間外れにされてしまうかもしれない緊張感にさらされています。

便利になればなるほど苦しみが増すというパラドックス社会の象徴でしょうか?

ほんの20年前、携帯電話は一部の人しか持っておらず、ポケベルで呼び出されて公衆電話で連絡を取っていた頃とは、管理されている感覚度合いがまったく違います。

インターネットで買い物すら出来なかったわけで、そんなゆったりと時間が流れていいた時代とは違い、かなり忙しくなっているわけです。

こういった背景があって初めて、「嫌われる勇気」というタイトルが、多くの人の心を惹きつけたようです。

アドラー心理学がどうして埋もれてしまったのですか?

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アドラー心理学の多くは実践的で、心の方向性を整えポジティブであろうとすることにとても有効だと思います。

決して、アドラー心理学は役に立たないのではなく、心理学に興味のない人たちにも受け入れられやすく勇気を湧かせる考え方だと思います。

ですが、アドラー自身は、自分の心理学は後世に残らないであろうと自ら予見していました。

それは、アドラー自身が無理のある心理学であることを認めていからなのかもしれません。

私も、アドラーの理論に、すごく違和感を覚えるのです。

例えば、アドラー心理学では、
子供が腹痛を起こして学校に行けなかったとしたら、無意識の働きで腹痛を起こすことによって、学校に行きたくないという願望を達成しているのだから、過去は関係ないと説明しています。

これはどう考えても偏った考え方だと思います。

そもそも、学校に行きたくないと思うということは、過去に学校に行くことによって痛みを感じた体験があるわけです。

原因は過去にあります。

トラウマとまで行かずとも、明らかに過去の辛い心的記憶情報があるからこそ、学校に行く前に無意識の力で腹痛を起こして、学校に行かないという願望を達成するわけです。

確かに、未来はどうなるのか誰にもわからないし、無限の可能性があります。

そして、今持っている価値観をもとに、何かを決断することで未来が出来ていきます。

つまり、過去に持っていた価値観で何かを決断し、今の現実があるわけです。

過去の体験が今の価値観を創っていることは明らかで、場合によってはトラウマを持つ場合もあります。

例えば、

飲んだくれの父親の元、二人の兄弟の弟は父を反面教師にして事業家として成功し、兄は親に似て飲んだくれのその日暮らしなった、という話があります。

この話を聞くと、一見「過去は関係ない」というように感じるかもしれませんが、よ~く考えてみてください。

似るか反面教師にするかの違いがあるだけで、どちらも過去の影響を受けていることは明らかです。

しかも、似るか反面教師にするかは、それまでに持った価値観をもとにした決断です。

つまり、未来を創るのに、過去は関係ないというのは無理やりな考えです。

人間には無限の可能性があります。

過去の記憶の解釈を変えたり、気づきが起きてそれまで持っていなかったものの見方を手に入れたり、脳神経回路を組み直すことで、可能性は広がります。

アドラー以外にもトラウマはないと言う心理学者はいます。

この世界にはいろんな人がいるわけで、トラウマの記憶の量の多い少ないは、人それぞれです。

その心理学者自身のトラウマが軽くて少なければ、トラウマなど無いと言い切るかもしれません。

人の心は、目に見えないわけで、トラウマは存在しないと、どうして言えるのでしょう?
今まで、何度かクライアントのトラウマを解き放ち、能力が明らかに変化したことがあります。

私自身、普通に人と話すことすら出来なかった過去があります。
今は、百人の前でお話しすることも平気ですが、それは数多くのトラウマを解き放ったからです。

誰にも無限の可能性がある。

だけれど、自分の過去に向き合わなくても、今、勇気を出すだけでなんでも出来ると言う考えは、あまりにも冷たく感じるのです。

ありがとうございます。

 
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