家族とのストレス解消は成功への第一歩?

あるクライアントさんなのですが、
その方は保険の営業マンをされています。

なかなか、販売成績が上がらず
苦しんでおられました。

そこで、色々と質問させていただくと、

販売成績をあげたい理由が、
「家族に愛されたい」からだと、わかってきました。

そして、
なかなか販売成績が上がらない理由も、
「家族に愛されたい」からだと、わかってきました。

売れるのも売れないのも、・・・

どちらも同じ理由なのです。

 

ちょっと不思議な感じがするかもしれませんが、

販売成績を上げて稼ぐ自分は
家族に愛されると信じていると、

販売成績を上げられず稼げない自分は
家族に愛されないという、

裏の観念が存在します。

 

そうであってほしいと言う願望

つまり、稼げない自分を、家族が愛してくれるのか?

という不安が生じているのです。

だから、家族に愛されるために稼ぎたいと思います。

そして、稼げない自分でも家族はどう思うのか?

お金を稼ぐ見返りに、自分は愛されているのか?

それとも、

ただ夫であり、

父親であるというだけの自分を、

家族は愛してくれないのか?

一体、どうなんだあ〜〜!?

きっと、稼げない自分も家族は愛してくれるはずだ。

と、いう思いが、生じていて、

売らずに確かめたいという強い欲求が

無意識に働く、というわけです。

 

無意識の力は広大で強力です。

この葛藤があると、

意識でどんなに売りたいと考えても、

無意識では、
売らずに家族の愛を確かめたい
という欲求が強く働きます。

この方は、数多くのセールス研修に参加されています

見た目も爽やかで、
言葉や雰囲気もしっかりとして、
コミュニケーションが普通に取れる方です。

テクニックスキルをどんなに鍛えても、
心の奥底で売りたくないんだから
売れるわけがないですよね。

セールスをする理由への執着と葛藤が、
パフォーマンスを下げてしまうのです。

景気がいい時代は、
「何をどうするか?」
「何を言うか?」
だけで、
充分に成り立っていました。

セールスを一生懸命やるだけで
売れた時代はありました。

今は、
「誰が何をするか?」
「誰が言うか?」
が必要です。

つまり、どのような理由を持った人が、
何のためにやるのかが不可欠な時代に
なりました。

もしうまくいかないなら、

自分が何者なのかに気づく必要が出てきます。

誰もが自分に気づいていくチャンスがある。

そんな、新しいバージョンの時代になったんですね。

 

これを負担と考えるか、幸いだと考えるかは、人それぞれです。